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ウルファ旧市街

女性用と男性用に別々にデザインされたノッカーが取り付けられている玄関の戸、広い部屋、ハヤット(中庭)、エイヴァン(部屋と部屋の間の外に面した空間)、アーチの中央のキーストーン、タンドゥル(台所)、冬用の保存食を補完するゼルゼムベ(食糧庫)、鳥の家(窓の形をした)、井戸、チャルダック(2階にある夏用の部屋)、夏に星を数えながら眠りにつく屋根のように(夏は外で眠る)、数えきれない素晴らしさを持つ「ウルファの民家」は、ウルファをウルファたるものにする最も優れた建造物です。

ウルファの旧市街は迷路のような路地、曲がりくねった小道を歩いているとどこからともなく人の声が聞こえてきます。扉のすきまから民家の中庭をのぞくと、声がどこからきているのがわかります。

アッバラ(渡り廊下の下の通路)は、未だに訪問者を路地や、邸宅やモスクへ案内し続けています。

現在昔の素晴らしい民家はもう住宅としてではなく、ゲストハウスとして使用されています。それでもキラキラしたびろうどの服を着た女性たち、紫色のケフィエ(頭や肩にかける布)をつけた男性たち、足環をつけた鳩、子供たちの笑い声が生活の流れを感じさせてくれます。この路地の間で存続をかけて働く職人たち、胸に打ち付けながらフエルトを作るあの昔の職人たちに、未だに会うことも可能です。

何百年もの間、この路地でいる女性たちの色とりどりの服、パン、ユフカ、ペッパー、つまりイソットの香りは変わっていません...

ハシミエ広場を進んで行くと、銅製品やイソット売り、露店のレバー・ケバブ屋の間に小さなアーチの門にたどり着きます。そこは歴史あるウルファのバザールです。何十もの店からなる迷路のようなバザールには、服飾品が多く売られていますが、町の喧騒から逃れて、リフレッシュすし、涼むことができ、差し込む光に飾られた歴史的な空間にすぐに到達させてくれる門がここです。伝統とモダンが融合した地球最後の場所なのです、ウルファのバザールは。門から中へ入ったとたん、外の世界を忘れてしまいます。

バザールは布地屋、銅製品屋、建具屋、靴や、キリムや、フエルト屋、絨毯屋でいっぱいです。ハッランとその近郊の村々から買い物に来る、キラキラした服装の、スッとアイラインを引いた、入れ墨をした女性たちが、アラブシルクの長衣用の布を買い求めます。布買った後は、中庭に並んだミシンのペダルを踏む仕立て屋たちがいるテルズィレル・パザル(仕立て屋バザール)へ向かいます。

オスマン朝時代から続いているハン(雑居ビル)は、屋内バザールの心臓とも言える、外側正面を飾る2色の石にちなんで、アラジャ(斑の)ハンとして知られているギュムルック(税関)ハンです。中庭にハリル・ウル・ラフマン湖から水が引かれ、スレイマン大帝の時代に建てられたハンの周辺には、その他のバザールが並んでいます。

ギュムルック・ハンはかつてシュラ・パザル(半発酵ブドウジュース・バザール)であり、今日は絨毯屋やキリム屋が両脇に並んだ色とりどりの外観を呈するハンです。ハンの2階は、暑さに耐えられななくなった仕立屋がアイロン台を外へ出し、辺りを眺めながら仕事をしています。

毎朝祈りを捧げて開店する、カラフルな絨毯、キリム、毛皮、フエルトが売られ、オークションにかけられているスィパーヒ・バザールは、ギュムルック・ハンの建設で残ったスィパーヒ(在郷騎士)の馬のために建てられ、一時糸屋バザールとして使われていました。バザールの中で4つのドームと丸天井が最も神秘的なのは、両脇がシルク、カバー、シリア産の布地、ケフィエ、エフラム(全身を覆う布)で飾られたカッザズ・バザール、またの名をベデステンです。薬草やあらゆるスパイスの香りが混じり合ったスパイス屋バザールとイソット屋バザールでは、イソットの様々な種類が売られています。

バザールを先に進むと、まずナイフ屋、それからタバコ屋が現れます。一方に鍛冶屋バザール、銅製品バザール、もう一方に様々な耐久消耗品の商店が並んでいます。

また、コルトゥックチュ・パザル(ソファ屋バザール)、オトゥラックチュ・パザル(イス屋バザール)、カザンジュ・パザル(かまど屋バザール)、ネッジャル・パザル(建具屋 バザール)、チャドゥルジュ・パザル(テント屋バザール)、クンドゥラジュ・パザル(靴屋バザール)、テネケジ・パザル(ブリキ屋バザール)、エスキ・クユムジュ・パザル(旧貴金属商バザール)、コカジュ・パザル、カサップ・パザル(肉屋バザール)、ボヤハネ市場、カヴァフハネ市場、ハンオニュ市場、生地屋などが入っているネチェック・ハンやハジュ・キャーミル・ハヌ、ギュムルック・ハヌ周辺は、現在でも昔の面影を残す、重要なショッピング街です。

ウルファ旧市街の鳩...

鳩はウルファでは情熱を注ぐ対象です。府売り民家の壁には鳩小屋があります。ウルファでは鳩がいる場所には災いが起こらず、鳩を買っている家庭は豊かで楽しく暮らせると信じられています。

おとぎ話から抜け出てきたような町の空を舞い飛ぶ鳩は、この町をウルファにする、住みやすくする奇跡的要素のうちのひとつです。人間が他の種族に感じる無条件の愛情がなんであるかを、ウルファの鳩への愛情からくみ取ることが出来ます。

色とりどりの鳩が飾る空を眺めるのもまた格別です。ウルファでは、ウルファを訪れた人々は鳩のおかげで、いつも下を向いている都会生活とは違って、空を見上げるようになることに気づくでしょう。

ギョク・サム、ズルフル、スィヤフ・ミュセッヴェト、サル(黄)やクルムズ(赤)エヴェルディ、アククイルック、バーダーディ、サル(黄)やクルムズ(赤)バーダーディ、サル(黄)のデルヴィシュ・アリ、クルムズ(赤)デルヴィシュ・アリ、クルムズ(赤)デルヴィシュ・アリ・ポスタ、マーヴィ(青)・バシュ、カラバシュ(黒)、クルムズ(赤)・バシュ、モル(紫)シャルル、クルムズ(赤)シャルル、シェバップ、タクラジュ、バンゴ・ウルファなどの鳩の種類があります。

情熱的に鳩と話をする鳩売人たちや、民家の中庭にある鳥小屋は、ウルファっ子たちの鳩への愛情を表しています。首に色とりどりの首輪、優雅な足環をつけて飾られた鳩の愛好家たちを見るのもまた別の楽しみです。鳩愛好家たちが集まる「鳥カフェ」は、ウルファではかなり広まっています。

年に一度開催される「ギュヴェルジン・サヴァシュ(鳩の戦い)」フェスティヴァルで、ウルファっ子たちは500羽ほどの自分たちが所有する鳩を一度に飛ばせます。この伝統的な行事では、一度に鳩を飛ばせること以外に、よりよく育てられた鳥たちが群れになって飛んでいくときに、その他の鳩を群れに加えながら家へ連れて行くことを目標にします。

鳩の忠誠心や所有者の飼育技術も競われる行事では、家へ戻る強い鳩は、弱い鳩を連れて帰ります。他の人の家へ行ってしまった鳩はその家の人の物になります。