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メソポタミア

開発省に属するGAP(南東アナトリア開発プロジェクト)地域的開発局は2014年の9月に、この地方の観光開発、広報、ブランド化、インフラの改良のため、長期間に渡るプロジェクトを開始しました。GAP地方観光特化広報ブランド化プロジェクトは、一貫したアプローチで9つのGAP県(アドゥヤマン、バトゥマン、ディヤルバクル、ガズィアンテップ、キリス、マルディン、スィイルト、シャンルウルファ、シュルナック)を含む地方を一つの名の下にブランド化し、重要で持続可能な観光地のブランドとして、メソポタミアというブランド名をつけました。このブランド名は、全地方を網羅し、ブランド名の有する豊かさ、地域のすべての歴史、自然、信仰、言語、フォークロア、ガストロノミーの要素を包括し、最も重要なのは国民的、国際的認知度が高いことから地方のブランド化や広報の名のとて選ばれたのです。

観光に特化した広報を行い、ブランド化されるGAP地方は、歴史地理として、上メソポタミアと言われている地域の中にあります。メソポタミアは、文明史が始まった場所です。この地方には、南東アナトリアのトロス山脈の北側から流れる、ユーフラテス川とチグリス川が活気を与えています。文字が発明されたシュメール文明が起こったため、下メソポタミア文明が始まった地点とされていたところ、シャンルウルファの県庁所在地から21㎞離れた場所に位置するギョベックリ・テペの発見で、この順番や優先性は上メソポタミアに、つまりわが国に回ってきたのです。メソポタミアという言葉は、古代ギリシャ語で2本の川の間という意味で、歴史地理的命名です。この2本の河川はメソポタミアに活気を与えるユーフラテス川とチグリス川です。わが国でカッパドキア、リキア、カリア、トラキア、オルバといった多くの観光地が歴史地理的な名前で知られており、それぞれが観光地として売り込まれています。これらの名は特定の国民や国家、言語に属する者ではなく、完全に人類と文明の共通名だからです。このため、認知度が高いのです。

プロジェクトの範囲で、GAP局はこの地方が有するすべての魅力的な観光地と活動の目録を作成し、これらの観光地と活動をデジタル環境でマッピングし、広報のために印刷物やデジタル広報メディアを利用しています。一方で、必要な観光地の強化、改良、修復といったインフラ整備も支援されています。

GAP局はメソポタミア・ブランドをリキア、カッパドキア、トラキア、カリヤ、東黒海、イスタンブルといった、観光地ブランドの認知に尽力し、非営利的な活動を推進しています。ブランドはこの地方だけでなく、この地方が有する歴史、文化、自然、信仰といった要素を前面に出しで広報を行っています。これは製品やサービスの名ではなく、この地方の観光地としてのブランド名なのです。

結果的に、南東アナトリアは、南東トルコ、GAPといったブランド名は、ターゲット層が抱いているネガティブな認識、 長い言葉になってしまっていることからふさわしくないとみなされました。一方で、他の言語にしたときに問題があり(GAPは英語で「ギャップ」という意味で、üやğの文字は英語にはありません)、歴史も浅いので国際的な認知度が低いため、ブランド名にはならないという見解になりました。こういった意味でメソポタミアは先史時代から始まり、今日まで続いてきた継続的な歴史文化的過去を持ち、地方をブランド化するのに最もふさわしい言葉として選ばれたのです。