5 Dec, 2023 0
12 Jul, 2022 0
<p>メソポタミアにはにぎやかなディスコはありませんが、何世紀にもわたる伝統から生まれた世界でも比類のない独特な遊びがあります。地域の食文化、種々の民謡、踊り、音楽がまざりあう伝統的なパーティーを時の旅の中で楽しむうちに、モダンな遊びを忘れてしまいます。トルコ・クルド・スルヤーニ音楽が融合したマルディン特有のレイリの夜、ミラを飲んで始まりチー・キョフテを食べながら続き、カトメルで終わるシャンルウルファのスラの夜、ディヤルバクルのイーワーンの夜は、ぜひお見逃しなく!</p>
<p>トルコに限らずヨーロッパとしても半乾燥気候地帯の植物がある唯一の地域メソポタミアは、鳥やチョウの観察をはじめ、多くの自然ツーリストにとっても理想的な地で、そこに生息する鳥や植物の種類はヨーロッパとトルコのほかの地域とは全くちがい、草原の種類は世界でも特に豊かです。メソポタミアを潤すユーフラテス川は、広大な鳥の生息地です。自然観察がお好きなら、草原をかけるガゼルやホオアカトキなど、何百という種類の動物に会うことができます。自然や動植物と溶け合う忘れられない休暇を過ごしにメソポタミアを訪れましょう。</p>
<p>数々の宗教が生まれ、ひそみ、流布した無二の地域であるアナトリアとメソポタミアには、古代も現代も、多神教から一神教まであらゆる宗教の歴史の跡があります。世界初の神殿ギョベクリテペ、聖地とされたネムルート山に築かれた神殿、キリスト教が公認された最古の社会スルヤーニ人の比類のない修道院、聖書が書き直された場所とされるルムカレなど、原初から今までの人類の精神的探究をこの地で味わうことができます。</p>
<p>何千年も昔の物語を今知ることができるのはなぜでしょうか?旅行記や伝説からもわかりますが、考古学的な発掘がその最大の役割を果たしています。この地域の発掘は、博物館や国内外の学者の主導で行われています。省庁の許可を得てする発掘もあれば、出土品を守るための発掘もあります。夏にこの地域に来ると、多くの遺跡で発掘が行われているのをじかに見ることができます。考古学者たちが土の層をそれは丁寧に運び、出土品を発見し、記録するさまを目の当たりにすれば、皆さんもこの物語の一部になることができます。</p>
<p>12の文明に属する6つの碑文が見つかった、盾状の城壁、石の橋、歴史の跡を持つディヤルバクルは、「歴史が石に刻まれた」地です。今から1万2000年前にさかのぼる近東最古の集落の一つ、キョルティク丘をはじめ、数知れぬ人々がこの雄大な地を通り過ぎていきました。ローマ帝国、アクコユンル朝(白羊朝)、マルワーン朝、アルトゥク朝、ウマイヤ朝、アッバース朝、オスマン朝、ほかにも無数の文明がこのディヤルバクルの地に栄えました。ディヤルバクルは昔も今も「文化の東都」であり、肥沃な土地の秘密の宝に通じる扉であり、手工芸の匠の技が息づいています。記念碑のような宿、美しい橋の数々、歴史豊かな建物を抱えるディヤルバクルは、時を超えて、訪れる人に語りかけてきます。</p>...
<p>1940年にラマン山地で石油が見つかるまで、イルフという小さな村だったバトマンは、その後急速に発展し、1990年にトルコの72番目の県になりました。史料では、エイルフまたはエイルヒと呼ばれているイルフ村は、平野の中心にある丘の斜面と上に築かれました。イルフ丘がある領域ではシュメール人の町が見つかっていますが、湿地の上に築かれているので、時とともに地下に埋もれたと考えられています。</p>...
<p>何千年にもわたり訪れる人をもてなす様々な文化で磨かれた「肥沃な三日月地帯」の食文化は、そうした様々な文化の跡を見せてくれる案内人のようです。この地で生まれた独自の料理はおびただしい数にのぼります。世界最古の集落だった地域で収穫する麦、ハーブ、そしてラム肉の料理などもその例です。麦やラム肉は地域の豊かさを、ハーブはかつての交易路の面影を浮き彫りにしています。ガーズィアンテップだけでも、公式に登録された地域料理は、バクラヴァやラフマージュンなど391種類あります。</p>