ルート
アドゥヤマン2日間周遊ルート
アドゥヤマン1日ルートに追加で、こちらのルートではネムルート山国立公園の中にある魅力的なポイントを全て周ることが出来ます。アドゥヤマンの町の中心部から5kmの距離にあるペッレ遺跡は本来、巨大な共同墓地でした。町の中には散歩道があり、入口には説明書きもあります。町に入るのは有料です。ペッレ遺跡からおよそ1km進んだ所にある、オレンリ村の中には未だに使われ続けているローマの泉があります。こちらの泉で写真を撮ったり、冷たい水で顔を洗うことをお薦めします。ネムルート山国立公園のカフタ市の域内になります。カフタへ行く際にはもしよければ、サムサット方面へ向かい、聖ムハンマドの仲間の1人であった聖サフバン・B・ムアッタルの墓を訪れることも出来ます。国立公園に入る前に食事をしたり買い物をすることの出来る最後のポイントが、カフタ市の町になります。国立公園の中で飲食出来る場所は限られています。ここではアタチュルクダムの端まで行き、ニジマスや、湖の魚であるシャブットを食べることが出来ます。 国立公園の中の最初の立ち寄りポイントは、カラクシュ墳丘墓です。アンティオコス・テオスの後を継いだミトラデス2世が、母イシアスのために造ったという墓です。世界で最も美しいと言われた母イシアスのための墓には、ペルシャの王子と結婚した妹達、ラオディケとアンティオコスの遺体も、‐ペルシャ・ローマ戦争の際、殺されたため‐母の側に埋葬されています。カラクシュの墓には、4人のコマンゲネの女王が共に眠っています。 その後の立ち寄りポイントは、ジェンデレ(セプティムス・セウェルス)の橋でしょう。古い名称はチャビナス、現在ではジェンデレと呼ばれる川に架けられた橋は、紀元後1世紀の終盤に、サムサットを統治していた第16ローマ軍のためにセプティムス・セウェルスによって造られました。セプティムス・セウェルスは、この素晴らしい橋を家族に捧げるために建築しました。南の右側の柱には自らの名を、その向かいの柱には、妻であり兵士たちの母と言われたユリア・ドムナの名を入れ、北側の、まだ立ったまま残っている柱は、息子のカラカラのために、その向かいの、カラカラによって撤去された柱は末の息子ゲタのために建立しました。カラカラが覇権争いで弟ゲタを排除したことに伴い、この柱も撤去したと言われています。 もう一つの訪問先としては、イェニ・カレ(新しい城?)として知られているエスキ・カフタでしょう。エスキ・カフタ城は、3つの重要な文明の爪痕を残しています。コマンゲネの時代、夏の首都であったアルサメイアと共に重要な統治の中心市街地として城は建設されました。ローマの時代にはさらに増築され、継続して住まわれていました。1260年代にメムルーク朝の支配が始まると、城は改築され、今日の姿になりました。エスキ・カフタは、共和国の時代を迎えるまで、市の中心市街地としてエラズー(メムレト・ウル・アジズ)に帰属する形で1926年まで城は使われ続けていました。水道、貯水池、地下牢、店、礼拝場所、広い部屋などを備える城は、現在改築されています。城のすぐ下には、メムルーク朝時代からの橋が残存しています。 エスキ・カフタのすぐ側には、アルセメイアの遺跡(エスキ・カレ(古城)があります。国立公園の入口はここにあり、有料になります。どうかチケットはネムルート王の頂上へ行くまでとっておいてください。ここはコマンゲネ統治時代の夏の首都でした。町で最も目を引くのは、入口にあるアナトリアで最も長いギリシャ語で書かれたものが残っていることと、かなり良い状態で残っているヘラクレスとアポロが手を取り合っている様子を描いたレリーフでしょう。町の中のどのレリーフの裏側にも、ギリシャ語がぎっしりと書かれています。一番高いてっぺんまで来ると、エスキ・カレ(アルセメイア)からイェニ・カレ(エスキ・カフタ)までの眺望は、素晴らしいものです。また、ここからジェンデレ川もよく見えます。 ここからネムルート山の頂上へは2つの道があります。一つは新しく拓かれた、アルセメイアからまっすぐ頂上に向かっていく、どこへも立ち寄ることのない短い道、もう一つは、食べたり乗んだり、泊まったり、休んだりする場所のあるカラドゥット村を通って行く古いけれどもより長い道です。どちらもお薦めです。このルートの最も素晴らしく、そして最終地点であるポイントは、もちろん神々が治める場所として知られるネムルート山の頂上でしょう。ここへは、日の出、もしくは日の入りを眺められる時間に来なくてはなりません。なぜならば、世界で最も美しい日の出、日の入りであるからです。標高がとても高いので(海抜2150m)、夏季であっても必ずコート、上着、ひざ掛けを持参することをお薦めします。 紀元前1世紀、コマンゲネの王アンティオコス1世が、自身のために壮大な霊廟を造らせました。霊廟の上は砕いた石で覆った墳丘墓であり、墳丘墓を取り囲む3方向に神聖な区域が造られています。墳丘墓は、王であるアンティオコス1世のためにとりおこなわれた儀式用に3つのテラスを備えています。東と西、北側のテラスとして名付けられたこれらのうち、東と西のテラスには;順番に並べられた8つの切り出された石の上に、8~10mの高さの素晴らしい像、レリーフ、そして言葉が残されています。像は、ライオン、鷲、ライオン、鷲と続いて並んでいます。百獣の王であるライオンの表情の力強さ、神の遣いである鷲は神々しい力の象徴です。像は、両側に次の様に並べられています: 王アンティオコス1世(テオス);フォルトゥナ(テイキエーコマンゲネー女神);ゼウス(オロマスデス);アポロ(ミトラーヘリオスーヘルメス);ヘラクレス(アレスーアンタグネス) 儀式の言葉で、母方はアレクサンダー大王(ギリシャーマケドニア)からの血筋、父方はダリウス(ペルシャ)の血統であることを述べているアンティオコスは、先祖たちのもつ異なる民族的背景を一つにし、豊かな文化を獲得したことを表現するため、並んでいる像の顔を東と西に向けさせています。そもそも、像になっている神々の名前も、ギリシャ語とペルシャ語の両方で書かれています。 こちらのルートはここで終了しますが、もし良ければ、ゲルゲルまで進んでいただければ、ゲルゲル城と、最も美しいユーフラテス川の眺めをご覧いただけます。
町
期間:
2日間
目的地
‐アドゥヤマン中心市街地
‐旧ベスニ
‐ソフラズ(ウチュギョズ)墳丘墓
‐クズリン村‐ユーフラテス川の風景
‐ギョクス橋
‐ペッレ遺跡
‐ローマの泉‐オレンリ村
‐聖サフヴァン・イブン・ムアッタルの墓
‐カラクシュ墳丘墓
‐ジェンデレ(セプティミウス・セウェルス)橋
‐エスキ・キャフタ
‐アルセメイア遺跡
‐ネムルート山墳丘墓
何を食べる?‐何を飲む?
ーアドゥヤマンでは肉無しチーキョフテ
‐シャムバヤトの子羊のチョップ‐ ベスニではバクスマット(ペクシメット)そのご相伴にはアドゥヤマン・チーズ
‐旬であれば生の、旬を外れているのであれば干しベスニ葡萄
‐旬のアドゥヤマン・ザクロ
‐キャフタ・アタテュルク・ダム湖岸のニジマスまたは淡水魚シャブット
‐カラドゥト村のギョズレメ
何を買う?
ーベスニ葡萄(干し葡萄)
ー伝統的な手織のアドゥヤマン絨毯とキリム
ー完全当地原産アドゥヤマン煙草
‐有塩・無塩アドゥヤマン・チーズ
‐お土産用ネムルート山頭像のミニチュア模型
これだけは逃せないアクティビティ
‐アドゥヤマン博物館を見学し、ネムルート山に授けられた「黄金の林檎賞」をご覧あれ。‐オトゥラクチュ・パザルとシレ・ハンで買い物を楽しみましょう。
‐シャムバヤトの子羊のチョップを召しあがれ。
‐旧ベスニ・ルートを歩き、写真撮影しましょう。
‐ユーフラテス川でボートツアーを楽しみましょう。
‐ペッレのオレンリ村にあるローマの泉で顔を洗ってみましょう。
‐キャフタのダム湖岸で魚を召し上がれ。
‐ジェンデレ橋を歩いて渡りましょう。
‐アルセミア(古城)遺跡でアナトリアで最も長い古代ギリシャ語碑文、そしてヘラクレスとアポロンが握手するシーンをご覧あれ。
‐アルセミア(古城)遺跡の頂から旧キャフタ(新城)を眺めましょう。
‐世界8番目の不思議・ネムルート山頂にある神々の玉座から日の出・日の入りを眺めましょう。ディヤルバクル2日間観光ルート