地図

ディヤルバクル

12の文明に属する6つの碑文が見つかった、盾状の城壁、石の橋、歴史の跡を持つディヤルバクルは、「歴史が石に刻まれた」地です。今から1万2000年前にさかのぼる近東最古の集落の一つ、キョルティク丘をはじめ、数知れぬ人々がこの雄大な地を通り過ぎていきました。ローマ帝国、アクコユンル朝（白羊朝）、マルワーン朝、アルトゥク朝、ウマイヤ朝、アッバース朝、オスマン朝、ほかにも無数の文明がこのディヤルバクルの地に栄えました。ディヤルバクルは昔も今も「文化の東都」であり、肥沃な土地の秘密の宝に通じる扉であり、手工芸の匠の技が息づいています。記念碑のような宿、美しい橋の数々、歴史豊かな建物を抱えるディヤルバクルは、時を超えて、訪れる人に語りかけてきます。

これだけは逃せないアクティビティ

デングベジュの家でデングベジュを聴く

ヤギの砦からヘヴセル庭園を眺める

宿で甘草シャルバットとメネンギチ・コーヒーを飲む

ウル・モスクとエイルの預言者の墓を訪れる

ディヤルバクル博物館をまわり、チャヨニュのどくろの家を見てみる

スルイチの路地に迷い込んでみる

世界の終わりを見てみる（ビルクレイン）

このことを知っていますか？

ディヤルバクルでハトが飼育され、堆肥が集められている特別な場所を「ボランハーネ」と言います。その最良の例は、シルヴァンの道にあるティレロ村にあるボランハーネです。ハトの堆肥は有名なディヤルバクルのスイカの栽培に一役買っています。

トルコで最高品質のワイン用葡萄とされるボアズケレとオキュズギョズの葡萄は、チェルミク区とチュンギュシュ区で栽培されています。

デングベジュュとデングベジュの伝統は、クルド文化最古の口承文学です。デングベジュが民謡を自作して歌います。人の声だけの音楽です。ヤシャル・ケマルが「クルド人のホメロス」と呼んだ口承文学、伝説、物語が歌となり記憶となります。

ディヤルバキルの城壁

世界最古・最強の城壁の一つであるディヤルバクル城壁は、万里の長城に次ぐ長さを誇っています。玄武岩を削って作った壁が、いつ、誰によって作られたのか、正確なことは分かっていない。そのほとんどが現存し、彫刻やレリーフで飾られるディヤルバクル城壁は、旧ディヤルバクルを5.5キロメートルにわたって取り囲んでいます。

ヘブセルガーデン

街の南東にある城壁の斜面にある、ティグリス川によって運ばれる肥沃な土壌によって形成された楽園の庭であるヘブセルは、さまざまな果樹と野菜畑で何千年もの間、都市の野菜や果物のニーズに応えてきました。渡り鳥の生息地でもあるヘヴゼルには、108種の鳥類が生息しています。この独特の美しさは、2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。石の街から緑の街へ、まるで次元が変わったかのような感覚を味わうことができるのです。

ゼルゼバン城

チュナル市から13キロメートル離れたところにあり、ローマ時代に重要な国境駐屯として活躍したゼルゼバン城はその考古学的遺跡も目を見張るものであります。ゼルゼバン城のある地域は、アッシリアやペルシャ時代にも古代の交易路を守るために、軍事的な解決や道路の安全確保に利用された。高さ21mの監視塔と防衛塔、高さ15mの城壁があり、輝かしい過去を持つこの集落の発掘調査では、ミトラ神殿も発見されました。

ディヤルバクル博物館（イチカレ

ウルモスク

街の中心部にあるウルモスクの建設年代は定かではありません。この建物は、西暦639年にイスラム教徒に征服される前はマルトマ教会と呼ばれていましたが、征服後はモスクに改築されました。アナトリアで最も古いモスクの一つである。ディヤルバクルを統治していた全ての国家がこのモスクを重要視していたため、イスラム教徒が5番目のハレム・シェリフと呼ぶこのモスクは、絶えず修理され、今日までその全ての素晴らしさを保つことが出来ました。セルジュク王朝時代の大君主メリクシャ、アナトリア王朝時代の君主グヤセディン・ケイフスレヴ、アルトゥクル、アッコユンルの支配者及びオスマン朝時代の多くのスルタンの碑文と詔勅がモスクの様々な場所で見ることが出来ます。