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エイル

チグリス川河畔にできたエイルは、預言者の墓やアッシリア王たちの墓地を有する都市です。

3方を深い谷に囲まれ、一方が彫り込まれる形で一塊の岩山の上に建設されたエイル城は、アッシリア時代のもとと推測されています。かなり大きな土地に建設された城塞の内部は当時避難場所や倉庫として使われていたようです。今日知られている、何メートルも岩を掘って作られたトンネルは、谷のハマムやチグリス川の川底まで続いています。エイル城の西面にはアッシリア王3世サルマナッサルの楔形文字のレリーフが見つかっています。このレリーフは午後になって太陽光が適当な具合になると道からよく見えます。

時の流れに逆らって、何世紀もの間しっかりと残り続けたアッシリア王の墓は、チグリス・ダム河畔にあります。王の墓は石を掘ってピラミッドに似た形で作られています。アッシリア王の岩窟墓の東側底面にはトンネルがあります。トンネルは部分的に埋まってしまています。今日エイル・ダムの集水流域に残っている城塞や墓にはボートで行くことが出来ます。

コーランのふたつの章に名前が登場する預言者エリシャ、預言者ズルキフィルと、聖人ハールン・イ・アセフィ、聖人アラック、ゼヌン、ダンヤルと預言者エリシャの叔父の息子ヒュルムズは、聖人ハールンの甥とその助手ルイェムといった聖人たちの墓がこの郡にあります。墓地は1995年にチグリス・ダムの水底に沈んでしまうため、現在の場所から城塞の向かいにある丘へ移されました。墓地の周囲を宗務省が整備しました。

預言者エリシャは紀元前896年にパレスチナで生まれ、紀元前866年に預言者となり、紀元前821年にエイルでなくなりました。預言者エリシャは、汚水を清水に変え、イスライルとヤフダの王がエドム王に対して挑んだ戦いで、エドム砂漠で水を見つけて人々を救ったこと、死人を生き返らせ。ライ病患者を治し、飢饉を終わらせるなどの奇跡を起こしました。

預言者ズルキフィルは紀元前846年に生まれ、紀元前821年に25歳で預言者となり、紀元前762年にエイルで亡くなりました。本名はハズクヤ、ハズキあるいはハゼケルだと言われています。

紀元前900-800年の間に生きていたとされる聖人ズュンヌンは言い伝えによると預言者ユヌスであると言われています。というのは、預言者ユヌスの名はコーランにズュンヌンとして登場しているからです。