5 Dec, 2023 0
12 Jul, 2022 0
<p>メソポタミアが、世界初で唯一の文明の歴史へといざなってくれます。少なくとも4000年前から今も「ナン」(パン)や「カバブ」(ケバブ)といった言葉が使われているこの地域では、連なり合った数多の文明が残した比類のない歴史や文化を体験することができます。世界最古の神殿や農業革命の最初の一歩が踏み出されたこの地域には、有史以前から現代まで人類の祖先の足跡をたどることができる場所が多くあります。文明は、村から町へ、そして帝国へと移り変わり、多くの軌跡を残しました。そんな地域をめぐり歩くと、一歩踏み出すたびに博物館にいるかのように感じます。動物が初めて家畜化され、初の文字文明が興ったこの叙事詩のような地には、3000年もの間使われてきた交易路が随所にあります。</p>
<p>人類が初めて神殿を造り、定住生活に移行し、農業を行った地はここ、つまり「すべてが始まった地」です。彩り豊かな文化が数多く興った、神殿、教会、モスクの町、それがシャンルウルファです。市場をめぐると中世の香りが立ち上り、何千年も昔の伝説が息づくシャンルウルファ。預言者アダムが農業を営み、イブラヒム(アブラハム)、ヨブ、シュアイプ、ヤコブ、エリシャといった預言者が生きた町です。シャンルウルファはユーフラテス川が潤す広大な土地で、ピスタチオの木、麦の穂、活発な商業、市場、カラフルな女性たち、血統書付きのハト、美しい蹄のアラブ馬、優しい目をしたガゼル、エチオピアへの道を知るホオアカトキ、聖なる魚とともに息づく、今も活気あふれる町です。</p>...
<p>1940年にラマン山地で石油が見つかるまで、イルフという小さな村だったバトマンは、その後急速に発展し、1990年にトルコの72番目の県になりました。史料では、エイルフまたはエイルヒと呼ばれているイルフ村は、平野の中心にある丘の斜面と上に築かれました。イルフ丘がある領域ではシュメール人の町が見つかっていますが、湿地の上に築かれているので、時とともに地下に埋もれたと考えられています。</p>...
<p>トルコに限らずヨーロッパとしても半乾燥気候地帯の植物がある唯一の地域メソポタミアは、鳥やチョウの観察をはじめ、多くの自然ツーリストにとっても理想的な地で、そこに生息する鳥や植物の種類はヨーロッパとトルコのほかの地域とは全くちがい、草原の種類は世界でも特に豊かです。メソポタミアを潤すユーフラテス川は、広大な鳥の生息地です。自然観察がお好きなら、草原をかけるガゼルやホオアカトキなど、何百という種類の動物に会うことができます。自然や動植物と溶け合う忘れられない休暇を過ごしにメソポタミアを訪れましょう。</p>
<p>メソポタミアにはにぎやかなディスコはありませんが、何世紀にもわたる伝統から生まれた世界でも比類のない独特な遊びがあります。地域の食文化、種々の民謡、踊り、音楽がまざりあう伝統的なパーティーを時の旅の中で楽しむうちに、モダンな遊びを忘れてしまいます。トルコ・クルド・スルヤーニ音楽が融合したマルディン特有のレイリの夜、ミラを飲んで始まりチー・キョフテを食べながら続き、カトメルで終わるシャンルウルファのスラの夜、ディヤルバクルのイーワーンの夜は、ぜひお見逃しなく!</p>
<p>メソポタミアは、食文化、歴史と文明の発見のほか、冒険好きをも惹きつけます。地域の歴史ある洞窟や地下回廊で未知の旅や、厳しい自然と闘うスポーツが、快適な家の暮らしを抜けてドキドキするような冒険へといざなってくれます。パラグライダーやダイビングなど、ほかの観光地のアクティビティのほとんどがここで体験できます。</p>
<p>出窓の家がくっついて立ち並ぶ迷宮のような路地に迷い込むのがたまらない、おとぎ話のような町、それがキリスです。5500年もの間、数々の戦争の舞台となりながらも、交易路上にあったために大いに栄え、どの時代も躍動的で、様々な宗教や文化が共存しました。とても優れた手工芸、特有のふとん、イェメニ(革の靴)、石細工は、今もキリスに息づいています。そしてもちろん、かの有名な料理も・・。アレッポ料理の系統を引くキリス料理は、どれも美味しいです。トルコで標高が最も高い(900~1000メートル)地で育つオリーブでできるオリーブオイルをぜひ味わって下さい。</p>...
<p>メソポタミアの時の流れは捉えることはできません。この地では老若男女全員向けのアクティビティがあります。料理や手工芸品の工房など、楽しみながら学べる多くの体験ができます。銅製品やバクラヴァの作り方など、地域の豊かな文化的アクティビティが皆さんの参加を待っています。</p>